骨粗鬆症の話① なぜ女性に多いのか?

2021年04月9日

こんにちは、樺澤です(^^)
前回のブログでは、筋肉をしっかりと鍛えてしっかりと歩く!というお話をさせていただいたので、今日は、筋肉と関わりの深い「骨」の病気である「骨粗鬆症」について書いてみたいと思います。
「骨粗鬆症」は聞いた事があると思いますが、「骨粗鬆症」とは、簡単に言うと「骨が減って弱くなり、骨折しやすくなる病気」です。通常痛みは感じませんが、転ぶなどのちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。中でも多いのが、、、

背骨・脊椎の圧迫骨折
手首の骨・橈骨遠位端骨折
太ももの付け根の骨・大腿骨頚部骨折      
 などです。骨折をすれば、痛みはもちろんの事、動けない、また、背中や腰が丸まってしまったり背が縮んでしまう事もあります。
健康寿命を延ばすためには、寝たきりにならない!そのために骨折の予防はとても大切です。
骨粗鬆症の基準は、成人の骨密度の平均値に比べ、80%以上なら正常70%~80%なら骨量減少70%以下で骨粗鬆症、という事になります。骨は一度できあがるとその後変わらないように思われがちですが、古くなり劣化した骨はメンテナンスされ新しい骨に生まれ変わります。健康な骨は、骨を壊す骨吸収と、骨をつくる骨形成のバランスがつりあっているのですが骨粗鬆症の骨は、骨吸収の方がどんどん進んで骨形成を上回ってしまい骨がスカスカになり、もろくなってしまうのです。
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実はこの骨粗鬆症は、国内の患者数は1万人を超えています。そのうちなんと80%が女性、そして、年齢別にみると50歳以上の女性の4人に1人は骨粗鬆症であるそうです。ちょっと驚いてしまう数字ですね。このように、骨粗鬆症はとても身近な問題です。
ではまず、なぜ女性に多いのか?というところですが、女性は生まれつき骨格が小さく筋力も弱い、そして、妊娠や授乳期などカルシウムを大量に必要とする時期があります。そして閉経を迎えるとエストロゲンという卵巣から分泌される女性ホルモンが急激に減少する事などが理由として考えられます。
このエストロゲンは、骨の新陳代謝に際して、骨吸収をゆるやかにして、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあります。そのため、エストロゲンの減少により、骨密度の急激な低下が進むのです。若い時期の無理なダイエットも、将来の骨密度に非常に大きな影響を与えます。体内のカルシウムの99%は骨や歯のなかにあり、残り1%が他の臓器や血液中に存在します。1%と聞くとわずかですが、筋肉の収縮や血液凝固、神経伝達を助けるなど、重要な働きをしています。そのため、血液中のカルシウムが足りなくなると、骨からカルシウムが溶け出して補おうとします。骨はカルシウムを貯めておく役割も担っているため、次から次へと血液にカルシウムを補充していては、骨の中がスカスカになってしまいます。しっかりと食べて、カルシウムを摂取する事はとても重要です!

このように、女性の生活に大切な事が原因で骨粗鬆症は起きやすくなります。しっかり運動をする、しっかり食べる、など、若いうちから骨を強くするよう意識して生活したいですね(^^)
骨のためにも、筋肉のメンテナンスはとても大切です!!
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という事で、次は、筋肉と骨の関係や、実際どのように骨を強くするか、骨折を防ぐか、その予防法など少し具体的にお話できれば、と思っています。

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